【人間国宝 故:羽田登喜男】 特選手描き京友禅砂子綴れ地袋帯 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「花丸に鴛鴦」 良色柄の逸品! 人気ある鴛鴦のお柄!

¥201,600

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◆最適な着用時期 10月〜翌年5月の袷頃◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません◆着用シーン パーティー、お付き添い、観劇 など◆あわせる着物 訪問着、付下、色無地、江戸小紋 など 絹100%・金属糸風繊維除く長さ約4.31m(お仕立て上がり)柄付け:お太鼓柄耳の縫製:かがり縫い 【 仕入れ担当 渡辺より 】「羽田友禅」とも呼ばれる世界を確立した羽田登喜男氏より、代表的文様の鴛鴦が描き出されたお品でございます。
一羽ふえるごとに数十万とも、百万ともいわれるその鴛鴦がフォーマル向きの金砂子のつづれ地に堂々と表現されており、登喜男氏らしい友禅をご堪能いただけることでしょう。
【 お色柄 】金糸をふんだんに織り交ぜた帯地を辛子色で染め上げ、一面の吹雪に、梅、紅葉の花丸に不変的な美しさを感じさせる鴛鴦の姿が淑やかにあしらわれております。
雄雌が仲睦まじい様子から「おしどり夫婦」というように、夫婦の変わらぬ愛を象徴し、華やかでおめでたい柄として、通年用いることができます。
古くは雄がくちばしを開け、雌がくちばしを閉じている阿吽(あうん)の姿が主流でしたが、現代は雄雌とも口を閉じて描かれることが多く、雄と雌の番つがい、1羽、群れと様々な構図が用いられます。
【 商品の状態 】着用済のお品として仕入れてまいりましたが、僅かに着用跡、たたみジワがある程度で、すぐにお使いいただける状態でございます。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 羽田登喜男(重要無形文化財保持者)について 】【 生年・認定年・享年 】1911年(明治44年) 1月14日生。
1988年(昭和63年) 重要無形文化財「友禅」の保持者に認定。
2008年(平成20年) 2月10日没。
肺炎のため死去、97歳金沢で加賀友禅の下絵、糊置き、色挿し等一連の作業の基礎を習得、京都に移った後には京友禅のみならず、美術工芸品の鑑賞など文化に触れることの重要性を学んだ。
一般的に京友禅は工程が分業されているが、羽田はすべての工程を自身で行う制作態度をとり京友禅の世界に、加賀友禅を融合させた独自の境地を開く。
京都の庭園や自然を愛し、花鳥風月に材を求め完成された図案のうち、『鴛鴦』は代名詞的なお柄。
京都府民を代表してダイアナ妃に送られた振袖、祇園祭蟷螂山の懸装品は有名。
【 経歴 】1911年 石川県金沢市に造園師・羽田栄太郎の三男として生まれる1925年 隣家の南野耕月に加賀友禅を学ぶ1931年 京都にて同郷の曲子光峰(まげしこうほう)に京友禅を学ぶ    以降、羽田は生涯にわたり京都で制作を行う1943年 政府認定の京都友禅技術保存資格者となり、戦中も作品を制作1955年 第2回日本伝統工芸展において訪問着「孔雀」が初入選1957年 社団法人日本工芸会正会員1962年 日本工芸会理事に就任1971年 日本伝統工芸展審査員に就任1976年 第23回日本伝統工芸展で「白夜」が東京都教育委員会賞を受賞。
    藍綬褒章受章。
1978年 京都府美術工芸功労者表彰を受ける1979年 紺綬褒章受章1982年 勲四等瑞宝章を受章    祇園祭蟷螂山の前掛「瑞祥鶴浴之図」を制作1984年 祇園祭蟷螂山の胴掛2面「瑞光孔雀之図」   「瑞苑浮遊之図」を制作1986年 京都府より英国王室ダイアナ皇太子妃に贈られた振袖   「瑞祥鶴浴文様」を制作1988年 友禅の重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受ける    社団法人日本工芸会参与1990年 京都府文化功労賞特別賞受賞、京都市文化功労者表彰を受ける1991年 祇園祭蟷螂山見送り「瑞苑飛翔之図」を制作1992年〜「友禅 人間国宝 羽田登喜男」展を石川県立美術館    京都市美術館にて開催1996年 フランスのリヨン染織美術館にて「羽田家のキモノ」展開催1999年 祇園祭蟷螂山水引「吉祥橘蟷螂図」を制作、献納2004年 祇園祭蟷螂山後掛「瑞兆遊泳之図」を献納し全懸装品を制作    完納※制作には後継者である息子羽田登も携わり、    その技術伝承に努める。
2007年10月10日 高齢のため制作活動を終了。
【 京友禅について 】経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)京都府知事指定伝統工芸品京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みのデザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、現在も世界中から高い評価を得ている。
撥水加工をご要望の場合はこちら (ガード加工 帯) (パールトーン加工 袋帯) ※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。
この点をご了解くださいませ。
[文責:大山あずさ]